寺院庫裏(欄間・建具・階段編)

今回は、欄間建具・階段を中心に、庫裏の室内の造作をご紹介します(*´▽`*)


【過去記事】

・寺院庫裏の建方(作業場加工風景あり)

・杉板の天井と竹の腰壁

・寺院庫裏完成!(竹ピックアップ編)

・寺院庫裏(杉板の天井編)

・寺院庫裏(茶室床の間編)

 

これまでにご紹介した写真と重複しますが、庫裏1階の室内はこんな感じになりました。

▲ この和室で使われている欄間(ランマ)。

 

 

これも母屋からの材をきれいにして柿渋で仕上げ、再利用したものになります(*^▽^*)

 

拡大すると、細かい部分まで丁寧に彫られているのがよくわかります(*^^*)
昔の職人さんによる美しく繊細な手しごとですね。

 

 

そして、1枚目の写真の奥に写っている独特の木目をした建具にも注目です▼

 

 

▼同じ木目の建具たち

 

他にもいろいろな場所でこの木目の建具が存在感を放っているのですが、

これ、何の木が使われているかわかりますか?

 

 

 

なんとこれ、屋久杉なんです(*'▽')°˖✧˖°

 

屋久杉は、今はかなり貴重な材で、なかなか出回らないのですが、今回は特別に、建具屋さんの秘蔵っ子が登場しました。

 

屋久杉は、普通の杉の6倍以上樹脂が含まれているため、腐りにくく、虫にも強いという性質をもっています。また、成長がゆるやかなため、年輪が詰まっていて、独特の木目や杢と呼ばれる模様が特徴です。

ダイナミックで複雑な木目がかっこいい(*´▽`*)

この建具も、これからの時の経過とともに、どんどん良い味が出てきそうですね。

 

 

さて、ここまでご紹介した1階は、すべて和のイメージで統一されていましたが、

庫裏は、1階が来客用、2階が居住部分となっています。

 

2階の居住スペースはこんな感じ▼

こちらは木のぬくもりが感じられるシンプルな洋風スタイルです(*^^*)

 

床は全て無垢材を使っています。

 

1階から2階へつながる階段もすべて無垢材▼

 

もちろんこれも、一段一段、大工が加工して造りました。

 

 

同じように木をふんだんに使っているのに、一階と比べるとだいぶイメージが変わりますね(*^▽^*)

 

 

そういえば、1階では、生活感を隠すためにこんなひと工夫もしていました。

 

廊下に沿うように設置した来客用の流し台▼

使用しないときはカベと同系色のロールスクリーンで目隠しできます。

スッキリと奥行きも出ますね(*'▽')!

 

 

 

まだまだ細かい部分でご紹介したいところはたくさんあるのですが、キリがない(笑)

これにて庫裏工事の室内のご紹介記事は終了し、次回はお庭(*^-^*)

 

お楽しみに♪

 

 

 

 

 

2020年10月26日