- 1、災害を考慮した家
- 住む家に安全性を求めることは家を建てる大原則です。アオキ建築では、安全な家を検討する際に、許容応力度計算で耐震等級3(震度6強の1.5倍)、耐風等級2(伊勢湾台風の1.2倍)に対応する家を建築し、安全性を確保する様にしていますが、それだけではなく、家を建てる地盤の形状、地質の状態も検討材料にしています。それに加え、その土地の歴史や地盤形成の経緯、地域の防災力にも着目しています。また、今後、発生すると考えられている南海トラフ地震や、地球温暖化による日本周辺の海の温度の上昇のために発生が懸念されているスーパー伊勢湾台風(910hps)へも対応していかなければいけないと考えています。
先祖代々、同じ土地に居住されている方は、自身の住んでみえる土地の歴史や地域性をよく存じてみえますが、ときには、海沿いでない地域は液状化の心配がないと思われていることもあります。しかし、大きな川の自然堤防の後ろの背後湿地と呼ばれるところや、むかし池であったところなどは液状化の可能性があります。また、土地が盛土か切土かによっても影響が異なってきますので、検討の材料としていかなくてはいけません。
場所によっては、隣接する土地であっても片方は液状化の可能性が高く、一方は低いといったこともあります。東日本大震災では、千葉県の浦安市で、液状化により80cmも地盤が下がったところがあります。経験を踏まえ、万が一のために、液状化対策にも十分な対応をする必要があります。
地盤改良による対策が一般的ですが、建設地によっては、建物の不同沈下を防ぐため、液状化にさらに考慮した改良が必要となります。地盤の「標準貫入試験」と「粒度試験」を組み込んだボーリング調査にて液状化対策の必要性を判断します。
その他、地震発生に伴う津波に対しても対策していく必要があります。建築する際には過去の歴史、文献や地域ごとに予測される津波の高さに対応する家を検討していきます。
当社は設計業務として木造3階建てや特殊な木造耐火建築物、準耐火建築物の設計監理の実績を有しています。自社設計と自社大工の知識と経験を活かして、必要な箇所には、RC造を取り入れながら自然災害に対応する家を造っています。
- 2、経済にやさしい家
- アオキ建築には営業マンがおりません。高い人件費を建てる家に価格を転嫁したくないからです。営業トークはできないかもしれませんが、ご相談には無料でご納得いくまでお付き合いさせて頂いております。馴染みのお客様からのご紹介が多いので、お話も施工以外のことになることもしばしば。
アオキ建築は高額な広告宣伝はしていません。チラシ作製は他社に委託していません。高額な広告費をかけないためもありますが、私達が伝えたいことを自分たちでつくりたいからです。デザインやお伝えしたいことを考えながら、皆で相談し、相談しながら皆が勉強しています。
アオキ建築は経費のかかるモデルハウスは造りません。モデルハウスには見て分かりやすい、材料や空間を体感しやすいといったメリットがたくさんあります。しかし、そこには造るコストだけでなく、維持管理のコストも必要となってきます。やっぱり、コストをお客様に転嫁したくありません。アオキ建築では、ご希望のお客様には、過去に建築した家を見学して頂けます。そこには、新築時だけではなく数年後の住まう姿や、材料の経年変化も感じて頂けるメリットがあります。
アオキ建築はイベントのツールや資料、準備やチラシ配布も全て社内や業者さんと協力して行っており、外部委託はしていません。できる限り過剰な費用をかけず、建築費コストとなってお客様の負担となることは避けたいと考えています。大切な家に、大切なお金を費やすのであれば、高品質な家にするための費用にあてて欲しいと思っています。良い材料であったり腕の良い職人が建てた家をお得な価格で手に入れて、思わずにっこりして貰えたらいいな、と思っています。
残念ながら、建築業界の見積もりの形式や書式、記載すべき内容は一律ではなく、何社かから見積もりを貰っても、容易に建て主が比較検討できるものではありません。それは、建築材料の細部にまで遡ると、膨大な種類や特徴があり、一律で述べることができる程、簡単なものではないということもひとつの理由です。また、会社によって、得意分野がありますし、特徴も異なります。アオキ建築では、単価と数量と工事の方法や材料をご納得の至るところまでご案内ご説明しています。気になるところは、私共もお客様と一緒に考え、変更を繰り返し、施工会社の都合ではなく、お客様のペースでじっくり家造りを楽しんで頂きたいと思っています。
新築時、リフォームした時だけではなく、将来的にお客様の経済的利益が得られるような材料のアドバイスもしています。長持ちしやすい材料や工法、メンテナンス費が抑えられるような提案をしています。また、家ごとの断熱性能(Q値)の算出や、光熱費の使用状況の「見える化」のご案内を行い、太陽光システムや冷暖房・設備機器等も含めた1次エネルギーの削減率を、ゼロエネルギー住宅と同等またはそれ以上の性能向上を求めた住宅造りをしています。「家庭の省エネアドバイザー」の資格をもったスタッフが、家と電化製品の省エネと合わせてトータルアドバイスをさせて頂きます。
当初の工事に必要となる費用と10年、20年先のランニングコストや維持管理のバランスを考え、長く経済的な生活を送ることができる家造りを目指しています。
- 3、地域にあったやさしい家
- 家は、日差しや風通しなどの自然の特徴を活かした配置計画や間取りの工夫次第で、より快適で健康に住むことができます。建物に及ぶ自然の影響は、建物の高さや設計上のGL(地盤面の高さ)によっても異なります。そのため、アオキ建築では、ひとつひとつの家ごとに、計画段階から、日照や通風のシミュレーションし、住まう人のライフスタイルと風土に合わせた家造りを提案しています。
地元地域の木材を適材適所に用いたアオキ建築の木の家は、その土地の気候になじみ、住む人に安らぎを届けます。素足に気持ちの良い無垢のフローリング、木がもつ湿度調整機能、深呼吸したくなるような天然木の香り・・・これらの木の良さを最大限に生かしながら、断熱・遮音・省エネなどに優れた高性能で心地よい家をお届けしていきたいと考えています。
東海地方は、夏季多雨多湿、冬季少雨乾燥の特徴をもち、四季がはっきりしていて、積雪が比較的少ないところです。名古屋近郊には三河地方や三重県といった豊かな森林資源があります。木造住宅が古来より伝統を育み、今、改めて見直されているのは、日本の風土に最も適した住まいとして、人々の生活を支えてきた年月の積み重ねがあるからです。更に近年では、木材の省エネルギー性や健康、環境面におけるメリットが注目を集めています。そうした流れをうけて、地域の木材資源を活用するためのさまざまな振興策が講じられています。当社も、国産の木材を有効活用した木造住宅を推進しています。木のやさしさ、温かみに加え、地域にあったやさしい家を提案し、進化させていきたいと考えています。
- 4、環境にやさしい家
- 人の毎日の活動によって排出されている化石燃料の大量消費などにより、温室効果ガスの濃度が上昇し、地球規模の温暖化が進行しています。
温室効果ガスの主原因である二酸化炭素(Co2)は、ひとりひとりが削減に貢献していく必要があります。頑張って努力して削減することも大切ですが、生活の拠点である家にゆったりと住まうことが、削減に貢献することであって欲しいとアオキ建築では考えています。
アオキ建築では、木造住宅に地元地域材を利用することで、運搬にかかわるエネルギー消費を抑制し、Co2削減に寄与します。木造住宅に利用される木には、Co2を吸収する能力だけではなく、Co2を蓄積し固定化する能力もあります。
木の家に使われる杉や檜は、伐採された森林に再植林させることも可能ですし、鉄骨や鉄筋、コンクリートに比べ、製造・加工・輸送にともなう二酸化炭素の排出量が格段に少ないことも分かっています。また、建物の断熱性や気密性を向上させることで、冷暖房費の節約と二酸化炭素の排出抑制に貢献することができます。
冬の日差しを得ながら夏の風通しを確保する窓の配置計画や、太陽高度の高い夏の日差しを防ぐ役割をする庇(ひさし)の形状を検討します。建物の性能を活かした自然との付き合い方で、冷暖房費を節約し、Co2の抑制に貢献することができます。
住まう方にお願いしたいことは、家の適切なメンテナンスを行っていって欲しいということです。一般的に住宅の寿命は25年から30年と言われていますが、木の家は定期的にメンテナンスを行えば、優に100年はもちます。木の家がいつまでも現役であり続けることで、家の建て替え周期が長くなり、お客様の居住コスト削減にも繋がっていきます。
- 5、信頼される家
- お客様は「信頼できること」を重視して家造りをしたいと考えていると思います。
アオキ建築では、お客様の信頼を何よりも大切にしています。人と人も、家造りも、信頼からお付き合いが始まると考えています。
大手ハウスメーカーから地場の工務店や大工さんまで、家造りに携わっている会社や人はたくさんいて、その中から依頼先を決めることは、なかなか大変なことです。会社によって、特徴も方針も得意分野も異なりますが、お客様がそれを正確に見極めることは、やはり、なかなか難しいことです。
私たち造り手は、皆様のお役に立てるところにピタッとご縁があり、実際にお役に立つことができたらいいなと思っています。
アオキ建築がお役に立てることを、このようなHPや地域の活動などを通じて発信し続けていきたいと考えています。お役に立てることがあるなら、まじめに正直に向き合っていきたいと思っています。
皆さまの間近で思いを伝える存在の当社のスタッフがおりますが、一生懸命に説明してもお客様に伝えることができなかったと悩むことが多々あります。
それは、まだ、本当に信頼を得ることができていなくて、伝わらないのだと思っています。信頼されないまま、構造や仕上げ等の説明をしても理解して頂くことが難しいのは当然です。
お客様の状況をよく理解した上で、有益な情報発信や提案をし続けることができる建築会社で居るために、これからも地域貢献活動や勉強会など、新たなチャレンジを積極的に行っていきます。
- 6、永く愛され続ける家
- 日本の住宅は、新築されてから壊されるまで、平均すると約27年(平成20年調査)と、欧米の諸国と比較して短くなっています。また、日本では、昭和56年以降に建築された住宅が約6割を占める一方、昭和25年以前に建設された住宅は3%以下となっています。これに対して、イギリスでは昭和25年以前に建築された住宅が4割を超えるなど、長期にわたって住宅が活用されています。
まだ住める住宅が壊されるという無駄をやめ、住宅を長持ちさせるということは、地球への負担が軽減されるだけでなく、住まう方の居住費も軽減されることが期待できます。
国としても、より快適な暮らしを追求しながら、良いものをきちんと手入れしながら長く大切に使っていく「持続可能社会」への転換を目指し、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が施行されました。
日本の住宅のスタイルも、新築志向から、アメリカやヨーロッパのように永く住まい続ける家を重要視する政策に変わりました。
アオキ建築では、安心して永く住んで頂きたいからこそ、メンテナンスや不安なことがあった場合にすぐに対応できるような距離内で施工をさせて頂いています。