古いかけやの再生

いきなりですが、皆さん、「かけや」ってご存知ですか?
漢字では「掛矢」と書きます。

 

↑ この赤丸で囲われているのが掛矢です。

大工道具としての掛矢は、建方で梁をホゾに入れるときなどに使う、大きな木槌を指します。

大きさのイメージ的には、両手でにぎって使うサイズのものが「掛矢」、片手で使うものが「木槌」で、部材を打つため、樫などの堅い木で作られています。

写真の大工は片手で軽々と持っているように見えますが、実は3~4キロくらいの重さがあるんですよ(/・ω・)/

 

 

さて本題ですが、先日工事に入らせていただいたお家から古い掛矢を発掘しました。

かっこよく年季が入ったこの掛け矢は、お客様のおじいさんお手製の掛け矢だったそうです。

特に、大工をされていた方ではなかったようですが、立派な掛け矢だったので、処分せず、うちで直して使わせていただくことにしました。

 

まずは分解。

 

柄の表面をサンダーできれいにします。

 

頭部も、悪くなってしまっている部分をカットし、形を整えました。

 

柄の割れている部分もカットして、頭部と合体。

 

ワックスで仕上げて、耐久性を高めます。

小ぶりですが、イベントでお子様にも使ってもらえそうなサイズ感の、しっかりした掛矢が完成しました°˖✧(*'▽')✧˖°

 

アオキ建築で大切に使わせていただきますね(*^-^*)

 

2020年11月24日